立山黒部アルペンルート
立山黒部アルペンルートとは標高3,000m級の峰々が連なる北アルプスを貫く世界有数の山岳観光ルート。総延長37.2km、最大高低差は1,975m。
富山県側の立山町「立山駅」から長野県側の大町市「扇沢駅」まで乗り物を乗り継ぎいくつもの景勝地を通って気軽に、雲上に広がる立山黒部の雄大な大自然を満喫することができます。
山々が色づく秋のシーズンは、思わず息をのむほどの絶景です。
見どころ満載 室堂の紅葉
時期:9月中旬~10月上旬 場所:室堂平
室堂平は、標高2450mで、アルペンルートの最高所であり、立山黒部アルペンルートの中心地点です。
雄山、浄土山、別山の「立山三山」を望む絶好のロケーションです。3000m級の立山連峰が赤、黄、緑に染まる様は圧巻。
みくりが池
ハート型に見えると言われている「みくりが池」は、その美しい紺碧の水面に立山の姿を映し出します。深さ15m、周囲631mの室堂で最大・最深の池です。
周辺に生えたハイマツの中には、雷鳥がひそんでいることが多く、運が良ければ、特別天然記念部になっている雷鳥に出会えるかも!
みくりが池周辺は、高山植物の種類も豊富なので、立山の大自然の空気を吸い込んで、のんびり散策もお勧めです。
立山連峰 山岳の三段紅葉
時期:9月下旬~10月中旬
場所:大観峰~黒部平
立山黒部アルペンルートの途中、ケーブルカーとロープウェイとを繋ぐ「黒部平駅」。
ケーブルカーの駅としては、日本一標高の高い駅で、タンボ平を望む絶好のスポットです。大観峰から黒部平の間に広がるタンボ平。大観峰駅と黒部平駅をつなぐロープウェイは視界を遮る支柱がなく、眼下に広がる鮮やかな紅葉はまるで一枚の絵のようです。
山には雪、中間には紅葉、山麓に緑という「三段紅葉」と呼ばれる大パノラマをロープウェイで移動しながら楽しめるのもこのエリアの醍醐味です。
黒部ダム 観光放水と紅葉を楽しむ
時期:10月上旬~10月下旬
場所:黒部湖・黒部ダム
黒部峡谷に建設された標高1470mのところにある黒部ダムは、堰堤の高さ日本一(186m)を誇るアーチ式ドーム越流型ダム。
ダムの屋上には展望台があり、毎秒10トン以上の水が、高さ186m、長さ492mのえん堤から噴き出す観光放水は、間近で見るとその強大さに立ちすくむほど。この時期は、大迫力の観光放水と立山連峰の紅葉を一緒に眺めることができます。
ダムの満水時の湖面は標高1448mで、遊覧船としては日本最高所を運航する黒部湖遊覧船「ガルべ」。
天井の一部がガラス張りになっていて、目の前に迫る紅葉した北アルプスを見上げながら、雄大に広がる黒部の大自然を満喫してみても。
弥陀ヶ原 紅葉と雲海
標高1600~2000mのなだらかな溶岩台地に広がる弥陀ヶ原。9月下旬、高山植物の宝庫でもある弥陀ヶ原周辺の山並みが色づき始めます。
ナナカマドやミネカエデが色づき、湿原一体が秋色に染まります。夕刻になると紅葉が夕日に染まり、また違った表情を見せてくれます。雲海スポットとしても知られ、紅葉とその向こうに広がる雲海とのコラボレーションを見れるかも。
立山アルペンルートには、カメラにおさめたい絶景が沢山あります。ちょっと遠出してでも、行きたくなるはず!大自然と一体になり、リラックスしたひとときをお過ごしください。